江藤敏治 教授(宮崎県立看護大学)
平成29年5月24日(水)18時〜
特定検診における積極支援や通常外来での患者個別指導において、一概に検査データの異常値をポイントアウトし、対策を講じるだけでは患者の行動変容を促すには至らない例が多い。今回は患者個別指導におけるポイントを参加者と共有しました。
まず重要なポイントとして、①クライアントの価値観を否定しない、その上でいろいろ聞いてみることにある。クライアントの全てを保健指導の短時間で把握することは不可能です。したがって②クライアントが大事にしたいことを一緒に伸ばす姿勢が重要です。クライアントが行動変容できているとすれば、③まずはねぎらい、賞賛し、④具体的な取り組み内容を聞き、少しだけ出来そうな工夫を加えると更にクライアントの行動はボトムアップされることになります。
自暴自棄な考えや、生きることに消極的なクライアントも存在します。そのようなときは何か過去に克服されていない過去があったことも予想されます。そのことに対する⑤理解と共感の態度を示すことが重要です。クライアントと周囲のつながり、関係性に思いを巡らせ、⑥新たなつながりを構築することに心を配る必要があります。セルフネグレクトのクライアントでも保健指導に⑦来てくれたこと、話を⑧聞いてくれることに感謝を示すこと、そして、来てくれたことの意味を理解し、⑨本当の思いは何か思いを巡らせることが大切です。
患者個別異動では往々にして検査結果を基に指導していくことが常道ではありますが、⑩検査結果から入らない指導も時には重要で、来られた理由を聞くことで、そこにその人の価値観がありこだわりの人生がある可能性があります。
そういう意味では、クライアントが自身の諦めを理解し、そのあきらめに寄り添える自分であるか、いいところも悪いところも含めて自分自身を認めることが出来るかが重要です。そして、クライアントが自分自身を認めることが出来る過程に医療者が携わるには、そのようなクライアントへの理解とクライアントの人生に彩を添える立場にあると自覚するこが大切になります。何より大切なキーワードは、医療者自身が自分自身を肯定している事です。クライアントの生きる力、魅力を最大限に引き出すために支援する側の私たちが自分の価値を最大限に認めていきましょう。
【参加者の声】
本日のセミナーで最も印象深かったことは何ですか。その他感想などお聞かせください。
なによりもまず自分を褒め自分を認めることが大切だとわかった。知識を得るだけでなく、自ら行動を起こしていきたい。
相手のことを受け入れ、その人の価値観を否定せずに耳を傾けることが重要だと分かった。その土地を愛することで地域がより良いものになるとよくわかった。今日のセミナーも楽しかったです!!ありがとうございました。
保健指導や健康教育は「勉強になっていた」と言うセリフは褒め言葉であり成功した証拠だと思っていた。しかし知識が入っても行動にうつらなければ何もしていないことにもなるので、そうなるのであれば楽しいと言うことが頭の隅にあればまた参加しようと思い、後に行動変容につながるのではないかと思った。
家族がいればその人と一緒にいるためにと思えるが、一人暮らしで好きなものもないとなると厳しくなるなと思った。
自己肯定感を持てないぐらい追い込まれていたのだなと気づいた。褒めてもらえることが嬉しかったし、相手を褒めることで相手も嬉しいと分かり、これから保健指導するときは対象のきらりと光る魅力を探していきたいと思った。
自己肯定感、認めてあげることの大事さ、相手のことをどれだけ大事なのか伝えることで行動が変わるコツを知った事は、仕事だけでなく人生を生きていく上で財産になると思いました。また立場を変えて考えることで他者の理解につながることを学びました。これだけ楽しく身に付く㊙テクニックは他にありません。目から鱗と言う状態でした。人材育成・人材開発でも重要なポイントだと思いました。
相手を聞く耳にさせる。部下、後輩の指導の時にも使える内容があり面白かった。
その人が大事にしたいことを引き出して伸ばしていくという保健指導の内容がとても印象深かったです。目の前にいる人だけではなくその周りにいる人たちも含めて会話を広げられるようになりたいと思いました。私は自己肯定力があまりないので、もっと自分に目を向けてもっと自分を好きになりたいと思いました。そして自分の人生を楽しんで幸せなものにしながら、他の人も幸せにできたらいいなぁと思いました。今回も楽しかったです。
対象者が楽しかったと言えることが大事。自己肯定力→これからもしっかり認めていけるようにしたいです。対象者の人生に彩りを添える立場に常にあり続けたいと思います。
練習で保健指導を行うときに、データばかりに目がいってしまったことがありました。今回セミナーを受けて、データを伝える事はその人の行動が変わるためには必要なことだけれど、最も重要なことでは無いのだということを感じました。
指導をすると一言で言っても、そこには指導する側とされる側との様々なコミュニケーションの積み重ねがいるんだなと思いました。ポジティブな側面を見て、人の良いところを見つけられる看護者になりたいなと思いました。
いっぱいあるのですが、やっぱり最後に放された人生に彩りを!!と言う言葉がとても印象深かったです。このセミナーに来ると保健師っていいなぁ、私の人生も楽しいなぁと思える私自身の人生も華やかになる気がしています。
住民さんの心を動かすことにつなげるにはまずその場に来て楽しかった、今日来て良かったと言う思いを持ってもらうことが大切だなと思った。また検診等の対応の中でデータばかりに注目してしまったが、まずは相手が話しやすい雰囲気作りをすることが大切であると思った。
医療従事者は悪いところを見てしまいがちだけど、相手の良い部分を伸ばしていけるようにまずは自分を認めることから始めていきたいなと思った。
自分を肯定することの大事さ。自分が人の良いところを映す鏡になる。ネガティブな面は見やすいところですが、自分の良いところをわかるのは難しいことです。自分が人の良いところを伝えること(その人を肯定する)で人は考え方を帰ると感じました。保健指導の中での話でしたが指導する場にも使えると感じました。父が初孫ができた時に誰に言われることなく禁煙し10年間続いています。大切な人のことを考える大事さを改めて実感しました。
今日も来てよかったです。楽しかったです。先生の域に達することができる保健指導を目指したいです。先生の話を聞くたびファンになってしまうと感じています。まさにそれを目指した保健指導ができるようになりたいです。面談の手法もわかってはいるけれど…でもなかなかできていないというところを改めて感じることが練習をしてみてわかりました。今年度の指導に生かしていきます。
自己肯定をするということを、他人を認める前に自分の良いところを見つけると言う事、本当に大切なことだと思いました。良いところを言われると、それが自分の強みとしてアピールしていけると気づけ、笑顔など自分の強みにできるんだと感じたし、他者の見方、笑顔が素敵な人はそれが強みだと思えるんだと感じました。また保健指導の時にデータを使わないと言う意味がはじめわからなかったのですが、データにこだわる必要はないのだと気づくことができて本当に今日来てよかったです。現場で働いている人たちの声、指導テクニックも感じられてよかったです。
講義の展開方法も学ばせていただいています。講義を聞きながら、常に考えることができました。中でも自己洞察の重要さ、自己肯定感がベースであること、そのことを確認できるように指導する。お疲れ様はただいつも言っていました。言えばいいと言う感じで…明るくお元気様と言えるようにします。
特定保健指導で、データの話を一度もせずに患者さんの気持ちが動いたという話を聞いたこと。
大切な人の為なら変わることもできるという“愛”を感じた。またデータの話など一切せずに気持ちを動かす手伝いができると言う保健師の仕事の素晴らしさを感じた。理論ばかりでなく、人間力がとても大切であると分かった!来て良かったと思われる保健師を目指したいと思う!!
相手も自分も肯定すること。自分を肯定して、周りを肯定できるという言葉に納得した。実際に患者さんに接する際、相手の良い点を見つけて支援していきたい。
本セミナーでどのようなことを学びたいですか。是非感想などお聞かせください。
実際に働く人の話も聞いてみたい。
地域住民とどのように関わり、グループ活動をより住民主体で実施できるよう支援していくにはどうすれば良いのか。
自分は保健師ではないので、保健師の目線、使命等知らないことが知れるのは良いと思った。特定健診の受診率アップのため、少しでも多くのものを得たいです。
対象者の心に響くような関わり方をもっと知りたいです。
統計データのどこに着目するのかなども学べたらと思っています。
今回頂いた年間計画、すべて魅力です。参加のできない日の分も学べる環境整備をして頂けるとの事だったので楽しみにしています。
自分の気持ちを見る内観、もう一度学びたいです。セミナーの中で学生さんや他職種の方と会えるのも魅力的ですね。
物事へのいろいろなアプローチの仕方。
行動変容についてもっと知りたい。何度聞いても改めて思い直すことができると思いました。実際私がしている保健指導で良いのかが客観的に見ることができないのでそれが分かる方法はありますか。先生に見ていただけるのが1番でしょうがそれはできないと思うので他の人の前でそれを実演してみて改善すべきところはどんなところを具体的に教えてほしいです。
中尾裕之 教授(宮崎県立看護大学)
平成29年6月21日(水)18時〜
地域の特徴を視覚化するGIS~地図分析について優しく解説~
(担当 中尾裕之)
GIS(Geographical Information Systems,地理情報システム)とは「文字や数字,画像などを地図と結びつけて,コンピュータ上に再現し,わかりやすく地図表現して,位置や場所からさまざまな情報を統合し,分析することができる仕組み」のことです。
フリーソフトウェアの「MANDARA」を使って,そのインストールから,宮崎県市町村別SMRなどを使った演習を行い,地図を作成しました。
【参加者の声】
本日のセミナーで最も印象深かったことはなんですか。その他感想などお聞かせください。
データを読み込んで、地図を作成することができてすごいと思いました。しかし、データをコピーするときにミスが起きてしまったので、確実にできるようにしたいと思いました。
エクセルにデータを入力することで地図に反映されるので作りやすく楽しかったです。いろんなデータで行ってみたい、作ってみたいと思いました。
フリーソフトで自由に地図上にプロットできるGISの可能性を感じました。
地図作成を試してみたいと思います。
無料で使える地図情報ソフト、様々な活用法がありそうです。課内インターネット端末に早速インストールして色々いじってみようと思います。まずは当市の地図、○○地区の区分けをやってみようかと思います。
MANDARAの存在を初めて知った。一見難しそうだが、自分でもできそうで、視覚的に訴えることができ、印象にも残りやすいと思うので、とてもいいシステムだと思った。活用できるようになりたい。
自分で地図の表を作ったこと。難しかったけど、使えるようになればとても便利になるし、役立てられると思った。
無料のフリーソフトでここまでできるとは思いませんでした。すぐに業務の中で活用できそうです。明日早速このソフトを使って資料を作成したいと思います。ありがとうございました。
無料ソフトで簡単に作図できることが驚きだった。図で見るとわかりやすいと思った。自分で作れるので、わざわざインターネットで図を探したりしなくてよいと思った。
地図でデータの表示ができておもしろかったです。明日、他の人にしゃべってみたくなりました。きっとしゃべります。
今後活用できそうです。フリーソフトで使えることはありがたいです。
このように簡単にできるとは、目からウロコ!役立つセミナーでした。ありがとうございました。
MANDARAというソフトを初めて知った。とても役立ちそうなツールだと思った。使い方は少し難しいけれど、使いこなせるようになりたいと思った。
GISについて、学会などでよく聞いていたが、使えるか不安で試したことがなかったが、実際に初めて使用してみて、データを視覚化するのによい手法であるし、やれそうだと思えた。
使ってみたいソフトだったので、体験できてよかったです。授業資料などでも使えそうだと思いました。
本セミナーでどのようなことを学びたいですか。ぜひご要望などお聞かせください。
データを扱うことが得意ではないため、データを扱えるようになりたいです。
統計。
どのようなデータの場合に、どのような統計手法で分析すると良いのか。
今回のようなデータ分析に役立つ事項はぜひ今後も学んでいきたいです。
今回のように知らないシステムを知って、使えるようになるようなものを学びたい。
訪問看護に関してやデータの読み取りについて。
パソコンの活用方法。
保健師活動に役立つこと(面接のポイント、興味を持ってもらえるような健康教育、プレゼン技術など)
地図シリーズいいですね!!いつもありがとうございます。
宮崎と他県との比較(健康に関するデータ、面白い取り組みなど)
GISを使った看護研究の方法なども学びたいと思いました。
松本憲子 准教授(宮崎県立看護大学)
平成29年7月26日(水)18時〜
【参加者の声】
本日のセミナーで最も印象深かったことはなんですか。その他感想などもお聞かせください。
データから読み解く事。
保健師は地元に根付いているため、住民の価値観、行動など感覚でわかる。これって素晴らしいと思い思います。私は現在、出向で来ていますが、途上国で保健行政に関わる時に非常に重要です。
数字を見ることの大切さを再認識しました。
小さな市町村だと「1人」で率が大きく変わってしまうことが印象的だった。自分の担当業務のデータをさっと出せるよう、また実際と照らし合わせられるようにしたいと思った。
率の計算式の復習をしようと思った。
数字を読むこと、そして町民の様々な背景を知っておくことの重要性を改めて感じました。
統計の取り方もデータの読み方も得意ではないので、そこを学んでいきたいです。
データの裏にどんな意味があるのかを読み解くというのがとても印象深かったです。でも、それがわかるのはその地域に出ている保健師さんだからだと思うので、地域との関わりが大切だとよくわかりました。
データを紐解く際に、その裏にある地域の背景を見極めることの大切さを改めて思いました。
データとじっくり向き合い、分析すること、その裏に隠されたモノ、情報を読み解く事。
母子データに関して十分把握できていない自分を再認識し反省しています。
サイエンスとアート・・・データをどう読むか、とらえるための資質を磨き、施策につなげていきたい。その必要性、重要性を後輩にしっかり伝えていきたい。
学生時代に公衆衛生学を教えて頂いた時に、「数字をどう読みその背景にあるものを理解し、活動にどう活かしていくか」という発想に感動し保健師になったといっても過言ではないことを思い出しました。
あらためて大切なことを思い出させて頂き感謝しています。ありがとうございました。
本セミナーでどのようなことを学びたいですか。
現在出向できています。宮崎県の特徴的な事、他市町村との連携など また国の方針とどう関わっているかなど知りたいです。
大きなデータの処理、経年的処理、母数の小さな統計処理、検定(信頼性)などについて学びたいです。
統計データ(疾患の罹患率とかの見方)
周囲を納得させられるプレゼンテーション(データの見せ方など)
特定妊婦のとらえ方、アプローチなど学びたいです。
ひむかヘルスリサーチセミナーの担当講師
平成29年8月21日(月)
【参加者の声】
本日のセミナーで最も印象深かった事はなんですか。その他感想などお聞かせください。
保健指導の方法について、人を動かす力を身につけたいと思います。また統計について具体的に丁寧に教えていただきありがとうございました。
楽しく学べました。中尾先生からも直接ご指導いただき分かりやすかったです。
自己肯定力を高めるのはまず指導者からと思えたこと。住民さんの為にもいろんなアプローチがあると感じました。
保健指導、頑張れそうな気がしてきました!統計も苦手意識が少しだけなくなりました。有り難うございました。
肯定愛について今後保健指導をしていく中で考えながら保健指導していきたいと思います。
本町の健康課題が高血糖、高血圧から来る透析という分析は出ているのですが、それがどの生活習慣から来ているのかはまだ分析できていないのでそれが統計として出ると活動しやすいと感じました。自分の、住民の、自己肯定感上げていきたいです!!
データだけではなく、対象者に自分を大切な存在と気づいてもらうことが大事と言うことが印象に残りました。対象者に合わせた切り口で保健指導できるようになりたいと思いました。そしてまずは自己肯定感をあげたいと思います。
出たり入ったりしてしまい、講義内容が途切れ途切れになり残念でしたが、保健指導について心を動かすこと、大切なものが目に見えるようにすることなど大切なことなのについついデータの方を伝えることを優先させてさせてしまっていたなと思いました。どちらが良いとかはないと思うのでいろんな切り口から入れるようになれたらいいなと思いました。
最近の保健指導はその人のデータを見て体のメカニズムを本人に伝えることで、本人に気づいてもらうことの手段を使うようにしていたのですが、自己肯定感を持つことで本人の存在の大切さに気づいてもらうことも重要だと思いました。褒める力をつけていきたいと思います。
行動変容、内観の効果などこういう切り口も大切なのだと思った。対象者に応じた切り口の引き出しをいっぱい作りたいなと思った。
データを集めるだけでなく、そのデータを住民さんのために還元するためにどのように集計したり関連付けるかが重要だと思いました。
自己肯定感を高める関わりも大切だと思いました。
自己肯定力・・・私も服などが決まらなかったとき、自分に自信が持てない時など調子が悪いのですごく共感できました。もっと自分を好きになりたいと思います。
1.ひむかリサーチセミナーとは 江藤敏治教授
2.日頃の気づきをデータで確認しよう! 松本憲子准教授
フッ素塗布を例に(産後うつ,特定健診受診率,10代の肥満,性感染症の現状)
3.地域看護職者と大学を結ぶ疫学・保健指導セミナー「ひむかヘルスリサーチセミナー」続編~統計指導編
中尾裕之教授 藤井良宣教授
4.内観~現場に活かせる人間力を高めるヒント 江藤敏治教授 青石恵子准教授
【日本地域看護学会 ワークショップ参加者の感想】
ワークショップ1
地域看護職者と大学を結ぶ疫学・保健指導セミナー「ひむかヘルスリサーチセミナー」続編~統計指導編
市町村が実施しているアンケート調査がもっと専門性がある人たちの分析で、より現状や課題の把握に繋がっていけたらと感じました。昨年アンケート調査を実施したことを振り返りながら聞くことができました。市町村のデータも近隣市町村同士で比較できるようなものが完成されていくように連携が取れていけたらと感じました。
統計とか本当に苦手で、がんばろうと思っても睡魔に襲われます。今日も何とか身に付けたいと思って参加しましたが、そうだよね、必要だよねと思うものの実際にやれる気はしなかったです。先生が最後に言われたような「共同研究」という考え方なら現場になじむのかもしれません。やはり餅は餅屋です。多少学んだところで常に統計に関わる人たちにかなうわけがないです。大事だと思うことと、それを自分がやることとは違うと思いました。
ありがとうございます。研修会依頼したいです。教員ですので地域のPHNに役立ち、学生への指導も本日の講義を参考にします。
学びなおしのつもりで大学院に行ったのですが、その時も研究に対する自分のハードルの高さを実感しました。卒後15年くらいたち、継続していないと本当に忘れてしまうのでちゃんと実践しないといけないなと感じています。でもなかなか日頃の忙しさにかまけてできていないので、自分の刺激になればと思い参加しました。エビデンスに基づいた仕事がしたいなと思っています。
一部・二部と両方聞いてとてもこの学会に来てよかったと感じました。ありがとうございました。
保健師の活動(仕事)内容を上司にみせることが必要だと思い一年以上たつものの、何も示せていないのが私の現状ですが、ワークショップに参加させて頂いてやはり行動していきたいと思いました。やり方がわからないのと時間が主な課題です。出超セミナーを企画したいです。是非よろしくお願いいたします。
ワークショップ2
内観~現場に活かせる人間力を高めるヒント
とても楽しい時間でした。「自己肯定感」と保健指導が結びつくと思っていなかったので今日は勉強になりました。
眠くなることなく楽に参加させてもらいました。相手の自己効力感を高めるために相手を知ることや自分自身についても理解しておくことが必要かなと思いました。決めつけることなく相手と向き合いたいと思います。ありがとうございました。
とても楽しく拝聴させて頂きました。「自己肯定」の大切さを再認しました。知識面のレベルアップも必要ですが「肯定愛」も高めていきたいと思います。ありがとうございました。
自分自身を大切に思えない人にいくら保健指導をしても響かない。健康増進も介護予防もずっと根底は自己肯定感だと思ってきたので、こんな形でセミナーを開催して頂いていることを知りすごく嬉しかったです。ご活躍を祈念しています。セミナーも是非参加してみたいです。
とても引き込まれる時間でした。アルコール依存の相談をよく聞きます。まさに自己肯定感が低く「好きなことをしているんだ!!」という声をよく聞きます。背景にある寂しさや自信喪失を感じていました。なかなか難しいですが、内観をもっと勉強してそういう方々にアプローチしていけるとよいなと思います。ありがとうございました。
保健指導をしていると「健康のために~」と言いがちになりますが、そのようなことを言っても支援者には響かないなと改めて感じました。その人の価値観は何なのか、支援者の話の中から考えていき支援していきたいと思いました。ありがとうございました。
いろんな理論でなく、自分を大切な存在だと感じられるかというのは、本当にそうだと感じた。つい理論に行きがちになったり、こうあるべきと思ってしまうが常にその人の生き方、価値観にスポットを当てることを忘れないようにしたいと思った。もっと話が聞きたかったです。
まだ機会は少ないですが、人に伝える難しさを日々感じながらやっています。今回話をきいてまずは自分を認めること、内観の効果についてよくわかりました。実践したいです。
今日はおもしろい講演をありがとうございました。保健指導にはもちろん普段の自分の生活の中でも内観を是非活用していきたいと思います。泣くような内容ではないと思うのですが、途中少し涙がでそうでした。また是非講演を拝聴したいです。本当にありがとうございました。
自己肯定感は低い方だと自分で思っています。振り返る良い機会になりました。特定保健指導で具体的にどのようにしていくのか、内観のやり方を知りたいです。
楽しく聞く(聴く)ことができました。埋もれている“愛”を蘇らせる手法は保健指導にとって大事と感じました。
乳幼児の愛着関係の有無が人間の根本を作ると常日頃から考えています。若い人に望まない妊娠をしてほしくないと願っています。
保健指導をしながら、相手に受け入れてもらうのが一番難しいと感じています。今日のお話を聞いて、自分も楽になりました。
市町村の母子保健を担当しており、母子のケース対応を普段からしていますが、保健指導の難しさをいつも感じています。本日の講演であったように対象者の価値観を理解できるように、また本人にも理解してもらえるように声掛けをしていきたいと思います。とても興味深い内容でした。ありがとうございました。
今日は楽しい講演をありがとうございます。今日のお話しで自分自身の今まで(保健指導)を振り返ることができました。相手の価値観を大切にするためにはまず相手を知ることが必要だとわかりました。気付けて良かったです。またお会いしたいです。
事例を用いて考えることがとても具体的でわかりやすかったです。また隣同士で言葉にして話すということも、しっかり考えながらセミナーに臨むことができ、このような効果があるのだと実感しました。
保健指導のポイントのところで、本人が内観するというところがとても響きました。自分でも小学校5・6年の頃を思い出しながら過去を見つめることで気づくことがあり、時々このように考えてみることが大切だと感じました。これからの保健指導をする立場として活かしていきたい。
とても楽しく、心にすとんと入る内容でした。先生方のはつらつとした話し方も大変参考になりました。人間力、納得です。どうもありがとうございました。
全然眠くなりませんでした。まずは自分を認めてあげて自己肯定感を高め、相手の自己肯定感も高めていけるようになりたいです。とてもおもしろかったです。ありがとうございました。
おもしろかったです。保健指導は知識の提供が大切なのではなく、相手の気持ちを引き出す支援をすることが大切なのだとわかりました。ありがとうございました。
保健指導を相手に伝えやすくするために自己肯定感が必要、話を聞いて大切だと思いました。得意だと言えるようにうまく話をつなげられるようにがんばりたいと思いました。
とても楽しい講座でした。広島県にも講師で来て頂けたらいいなと思いました。保健活動において、先生のような方と一緒に活動ができると、元気が出て嬉しいと思いました。
一人で聞くのではなく、職場の仲間と聞ければよかった。一人でできることって少ないです。共感してくれる仲間を見つけることからかなと思います。セミナーが身近にあるといいなと思いました。
江藤敏治 教授(宮崎県立看護大学)
平成29年9月27日(水)18時〜
医療者が一般市民や糖尿病、高血圧などのある集団に対して保健指導することは良くあります。市民への啓発活動というレベルから保健指導まで様々です。このような集団に対するアプローチとして大切なことは何か、本日皆さんと共有していきましょう。
まず、保健指導をする目標は何かということです。皆さんに健康に過ごしてもらうことでしょうか。健康至上主義が人生の究極の目標かと言えば違うと言わざるをえません。健康はあくまでも本人の価値観の上で目標としていることを成すための一つの手段に過ぎないのです。つまり、人はデータを基に「正しいこと」を指摘しても、よほど崖っぷちにいない限り、本人の琴線に触れなければ行動を起こさないということを知っておく必要があります。つまり、保健指導は①各々の価値観に照らし合わせ、クライアントにより良い(より自分が価値を感じる)人生を過ごしてもらうための一助なのです。そう
いう意味において、画一的な指導や資料はクライアントに響かないものになっている可能性があることを知っておく必要があります。
大切なポイントは個別指導と同じく②相手の価値観を否定せずいろいろ聞いてみる。③また会いたい、来たい、参加して楽しいと思ってもらえる集会にすることが重要です。そして、集団指導の内容には④ストーリーがある事、すなわち、起承転結、喜怒哀楽があることがクライアントの心に訴える上で大切なポイントになります。更に、その集会場が⑤自己肯定の場である事、安心できる居場所となっていることが大切です。そのためにも講師からの一方的な講演ではなく、⑥全員参加型の双方向型セミナーであることが必要な要素となります。クライアントと⑦同じ価値観を共有し、ともに知恵を出し合い、クライアント目線に立った支援を心がけることです。
グループワークのポイントは⑧話すノルマにとらわれ過ぎないこと⑨参加者目線で、何を聞きたいかを一番に持ってくることが重要です。効果的な保健指導のAからZまでを上げるなら、affirmation, believe, cooperation, humanity, sympathetic, trust, value,
zealです。クライアントの自己肯定感が上がるために支援者自らの自己肯定感、自分を認める力が大切な要素になります。
【参加者の声】
本日のセミナーで最も印象深かったことはなんですか。その他感想などもお聞かせください。
自分で思っているだけではなく、他の方と共有することで考えが広がり、他の考え方も学べて楽しいと思った。安心して言える環境→頑張ろう、やってみようと思えるような気持ちにつながるのだと感じた。自分のストーリーを話すことで、観客の興味を引きつけること…相手から引き出すことばかり考えていたので意外だった。もっと人に説明できるように自分の考えを整理したいと思う。
スライドを準備したり、原稿を用意したり、話すことが苦手なのでたくさん準備して臨んでいましたが「ニーズ」とか「ゴール」とかを考えられていなかったなと思いました。聞き手に熱意は伝わってないなぁと思いました。熱意を伝える、自分のストーリーを伝える、大事だと思いました。受動喫煙の大学での話、とても感動しました。ありがとうございました。
保健指導など集団を対象とした話し方のポイントはとても分かりやすかったです。が、基本的に自分が緊張する性質のせいでうまく話せない部分が大きいのかと思います。
保健指導で携わったことがなかったので、保健師の方のいろいろなストーリーを聞けて感性を磨くことができました。「当たり前を当たり前と思わない」この言葉がとても印象的でした。
ストーリーがあるという事は、保健指導をする人も聞く人も人間なのだということ相手を思うこと、気持ちがあれば必ず相手に伝わると思う。「この研修会に来て良かったと思いました」→私もこんな思いに近づけられるよう頑張っていきたいと思います。
笑顔で楽しく明るい印象で保健指導に臨むこと、ストーリー喜怒哀楽が大事。「指導」ではなく「支援」の姿勢で!!熱意を伝えるということ。目まぐるしい情勢の変化により、ポピュ→ハイリスク重視に変化してきて集団へのアプローチの機会が減ってきている。集団に関わっていく機会には今日の学びを生かしてオーディエンスの心に響く、心を揺り動かす健康教育にトライしたい。
健康づくり教室などで人前で話さなければならないこともあり、大変勉強になりました。なかなか不特定多数の方に受け入れられる意見を持つことが難しく、話のコツというか共通の姿勢と熱意を伝えることの重要性が認識させられました。ぜひまた参加させてください。先生の研修は毎回とても楽しく参加させていただいております。先生の研修は受講するというより参加するかなと思います。現在なかなか集団指導をする機会がないのですが、今後集団へのアプローチもしていきたいなと思いました。今日はいろいろな形のストーリーをお聞きすることができて、その一つ一つ着がとても印象に残りました。参加できてよかったです。ありがとうございました。
集団指導のポイント…
熱意を伝える→ストーリーがあること。
安心できる居場所となる。
全員参加型で双方向型であること。
もう一度自分がここにいる理由を振り返ることができました。
自分のストーリーを持っておく事に心打たれました!そして感受性を高めると言うこと。ここにきていろいろ学んだり楽しんだり外に目を向けられる余裕もできたりして、これからもこの会に参加したいと思いました。まさに集団支援されちゃいました。
今日の話も目から鱗で本当に良かったです。個別指導の良いところばかり目につき、集団指導の良いところってなんだろうと思うことが最近多く、それぞれの良いところ対象に応じてどちらも良いと言うことを改めて感じました。熱意が伝わるストーリーを自分の内側で整理し参加者の琴線に触れる話をしていきたいと思いました。そして自分自身の感性を磨き、自分自身がそのように感じて幸せだからそれをみんなに伝えたいとなれるように考え方感じ方を少しずつ変えて行けたらと思いました。
先生の集団指導にまんまと指導されて幸せでした。本日もありがとうございました!
竹内昌平 先生(長崎県立大学)
平成29年10月29日(金)17時〜
【参加者の声】
本日のセミナーで最も印象深かったことはなんですか。感想なども含めてお聞かせください。
Rstudioの基本的な部分が理解できました。職場環境にインストールしてデータ分析してみたいと思います。
“R”慣れるまでが大変そうですが、使いこなすことができれば現在ため込んでいる様々なデータの解析に活かせるかも?(特定健診の結果から地域の傾向を診断するとか、がん検診受診の地域別傾向とか)
途中でRstudioが起動しなくなり残念でしたが、無料で使える統計解析ソフトを教えていただき感謝です。後は使えるようになるまで頑張ります。
初めて“R”というソフトを知りました。使えるようになるといろいろと便利かなあと思いましたが、今日はまだぼんやりしています。
配布頂いた資料が丁寧で大変うれしいです。
参加させていただき、ありがとうございました。
興味を持たせていただきました。統計分析とは何なんだという疑問を解決できればと思っています。
“R”の使い方の復習になった。
とても役に立つお話でした。まだまだですが、使いこなせるようにしたいです。まだ生のデータを扱うことがあまりないのですが、もともと整形外科医でしたので、骨粗鬆症などのデータ解析などできたらと考えております。
難しかったけど楽しかったです。
本日は新しいことをたくさん知ることができました。まだまだよくわからないことや実際に使うとしたらどのように使っていこうか、というのも今後考えていかなければならないなあと思いました。健診結果などを分析する際に使っていけたらと思います。本日は本当にありがとうございました。
“R”を初めて知りましたが、メリットが多く、魅力的なソフトだと思いました。
「OSのインストール時に決めるユーザーネームを半角英数でスペースを使わないものにする」という、最初にして最大の注意点、目から鱗でした!!竹内先生の穏やかで丁寧なお話の仕方に、がんばってついていきたいと思いました。
中尾裕之 教授(宮崎県立看護大学)
平成29年10月25日(水)18時〜
Googleの有料クラウドサービスであるG Suiteを利用して,宮崎県内の保健医療行政の担当者向けにウェブ上の情報スペース「ひむかヘルスクラウド」を整備しました。以下のコンテンツを予定しており,その利用方法のご案内と試用を行いました。
①e-learning
ひむかヘルスリサーチセミナーで使用したプレゼンテーションやセミナーの様子をおさめた動画を整備。
②ビデオ会議スペース
PC・タブレット端末・スマートフォンからアクセスできるウェブ上の会議スペース。ライブチャット・画面の共有・映像を使って, 自治体の担当者間のコミュニケーション・打ち合わせ,大学の研究者へのコンサルテーション等に活用してもらう。
③インターネット調査システム
県内市町村担当者への情報収集や住民への調査等を,ウェブを使って行うことができるシステム。
④ファイルの共有
メールでは送ることが難しい大きなサイズのファイルを送付したり,複数の人とファイルをやり取りしたりするためのスペース。
【参加者の声】
日頃Gmailを使わなかったので、することがすべて新鮮でした。使うことでさらに情報共有等に生かせると感じました。簡単な操作で進めていって、いろいろなアイディアが出せていければと感じました。
Googleの知らない便利な機能を知ることができました。
多くの人がこのひむかヘルスセミナーの内容を学べるようになるといいなと思いました。
Googleの機能を使いこなすと様々なことに活用できると感じました。
セミナーをライブで参加できるようになれば、移動距離と時間の問題がクリアできそう。期待しています。
クラウドのサービスでいろいろなことができるのだということを知りました。
こんなにいろんなことができるなんて!!と驚きが多かったです。新しい発見や可能性を感じられるセミナーでした。
ありがとうございました。
Googleを使って質問、回答が得られる機能が簡単に使えることがとても印象に残りました。
参加できない時にチャットなどでその場にいなくても参加が可能になるとすごいですね。
Googleのアカウントを作成するだけで様々なことができることに感動しました。ひむかヘルスリサーチセミナーの動画も今後ネット上で見られるので利用していきたいと思います。使いこなせるようになりたいです。
様々な機能を学べて良かったです。今後役立ちそうです。
中尾先生の分かりやすい伝え方、とても素晴らしいし、本当にありがたいです。
無料ソフトなのに!!アンケートの解析が瞬時にできてびっくりしました。Googleという会社の懐の深さにも感謝です。うまく使わせていただけるよう精進します。
藤井良宣 教授(宮崎大学教育学部)
平成29年11月29日(水)18時〜
10月6日の竹内先生のフリーの統計解析パッケージRの基本的な使い方の続きとして,統計的検定としてよく用いられる2x2表の独立性のカイ2乗検定と2群の比較のt検定をRを使って行う方法について,説明を行った。簡単なサンプルデータをファイルから読み込み,実際に分析する流れとそのコマンドを説明し,参加者に実際に解析を行ってもらった。Rでは,解析の流れをスクリプトとして保存できるので,今後の解析でも同じように実施できることが期待できる。
【参加者の声】
本日のセミナーで最も印象深かったことはなんですか。感想なども含めてお聞かせください。
マニュアルがわかりやすかったこと、行列指定の方法などが丁寧だったこと
数行のコマンドで集計、グラフ表示、分析が可能な点。
前回の講義を受講していませんが、なんとかついていくことができました。統計解析は有料ソフトでしかできないと思っていたので、無料ソフトのRの使い方を学べてよかったです。 帰って統計解析の復習をしたいと思います。
フリーソフトで視覚的にいろいろな分析ができると感じた。
Rを少しでもかじっておくと、分析が楽にできることがわかって、今後に役に立つなと思いました。また、前回のR解析には参加していなかったので、Rの勉強をやってみたいなと思ったところです。。
頭が飽和状態でしたが、この前の研修会で理解できなかったところも少しわかったような気がします。自分でもパソコンにダウンロードしてRを使ってみたいと思います。
初めてRという統計ソフトを使用してみて、無料の統計ソフトでも主な集計や検定ができるということがわかりました。
Rの統計ソフトを使ってデータ解析したのは初めてでしたが、使い方をマスターできたら、とても利便性があると感じました。
フリーのソフトでも解析ができることを初めて知りました。統計についての知識がないため、これから勉強して仕事に役立てたいと思います。
前回のRからさらに実践的な内容を学ぶことができました。コマンドを入力することで検定ができ、さらに表やグラフを作ることがフリーのソフトでできることにすごく驚きました。いつもさまざまな学びがあり充実した時間でした。 ありがとうございました。
難しそうだ…と思っていましたがとても使いやすいと思いました。早速アンケートの集計・分析に利用します。藤井先生のレクチャーもとてもわかりやすくよかったです。ありがとうございました!
手軽にフリーで解析できるところ
ひむかヘルスリサーチセミナーの担当講師
平成29年12月1日(金)
ポピュレーションストラテジーとハイリスクストラテジーのバランス
~具体的健康政策の立案とその根拠~
宮崎県立看護大学 江藤 敏治
地域包括ケアと市民の健康増進
名古屋大学医学部看護学科 青石 恵子
重症化予防保健指導の対象の見直し・評価について~KDB解析を踏まえた評価と指標~
宮崎県立看護大学 中尾 裕之
宮崎県立看護大学 江藤 敏治
宮崎県立看護大学 松本 憲子
名古屋大学医学部看護学科 青石 恵子
青石恵子
平成28年度 児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査より「都道府県別いじめの認知件数」で宮崎県はワースト2位 85.7(参考:平均16.5(1,000人当たりの認知件数))だったことから、いじめが及ぼす影響について話題提供させていただきました。
8歳時におけるいじめ行動と29歳までの成人期の精神医学的転帰との関連性を研究したフィンランドの調査です。小児期のいじめ行動の情報が収集できた5,034人を対象に8歳から29歳まで追跡調査した縦断研究です。使用したデータは子どもが8歳の時に両親、教師、子どもからの「いじめ(加害)、いじめの暴露(被害)、精神医学的症状」に関する情報と、外来および入院治療を含む全国の病院登録簿から16歳から29歳までの精神障害による精神科の利用状況です。結果から5,034人の対象者のうち、4,540人(90.2%)はいじめ行動に関与していませんでした。加害者 166人中33人(19.9%)、被害者 251人中58人(23.1%)、被害者でかつ加害者77名中24名(31.2%)が精神医学的診断を受けていました。ちなみに加害者でも被害者でもなかった子が診断を受ける割合は11.5%でした。小児期に精神医学的症状がなくても、いじめの被害は専門機関で治療を必要とする成人期の精神医学的転帰と関連していました。この研究は、小児期に頻繁ないじめ被害により後の人生におけるうつ病のリスクを増大させることを示していますが、いじめの被害者だけでなく、加害者にも早期介入し、精神的健康をサポートすることで長期的な影響を予防することができると述べられています。
我が国の特に20歳未満の自殺死亡率は平成10年以降おおむね横ばいの下げ止まりの状況です。宮崎県も同様の傾向があり10~19歳の自殺死亡率は他の年齢に比べ高率です。いじめにかかわらず、若年者の精神的健康の保持増進活動の一助になれば幸いです。
参考文献:Andre Sourander and Lauri Sillanmäki: Association of Bullying Behavior at 8 Years of Age and Use of Specialized Services for Psychiatric Disorders by 29 Years of Age. JAMA Psychiatry. 2016;
73(2):159-165.
【参加者の声】
本日のセミナーで最も印象深かったことはなんですか。感想なども含めてお聞かせください。
串間市はメタボが大問題
改めて串間の分析をしてみて、メタボと飲酒量の改善に尽力していきたいと感じました。
データを順に並べて行くことで串間市の傾向が見えてきたこと
いじめの被害者だけでなく加害者も精神疾患にかかること。
データからしっかり読み取る。食生活の重要性。高血圧、メタボ。男性SMR111。
何故高血圧が多いのかと疑問を持つことが大事であり、そこから日常に隠された要因を探すのが大事なんだと感じた。
串間市・県・国の統計を比較し、串間市の現状を改めて知ることができました。今行っている訪問に結びつけて質が伴った保健指導を行っていきたいと感じました。
メタボが全ての原因!?
色々な人の視点でみることにより、自分では気づかないことにきづけ自分の質的なデータが向上できる
いじめの被害者だけでなく、加害者も精神疾患になるリスクが高いという結果は凄く面白いものでした。いじめは被害者だけでなく、加害者のフォローも考えていかなくてはならないのだと視野が広がりました。
いじめと自殺との関連性について
中尾裕之 教授(宮崎県立看護大学)
平成30年1月24日(水)18時〜
計量テキスト分析とは「インタビューデータなどの質的データ(文字データ)をコーディングによって数値化し,計量的分析手法を適用して,データを整理,分析,理解する1つの方法」です。
今回は,難しい理論や分析の原理は抜きにして,まずは「テキスト分析をやってみよう」とのコンセプトのもと,フリーソフトウェアの「KH Coder」を使って,そのインストールから,夏目漱石の「こころ」を題材としたチュートリアルを行い,ひむかヘルスリサーチセミナー第1回のアンケートデータの自由回答のテキスト分析演習を行いました。
【参加者の声】
本日のセミナーで最も印象深かったことはなんですか。感想なども含めてお聞かせください。
言葉の抽出でさまざまな分析ができることが驚きでした。
テキストの解析ができるフリーソフトがあることを初めて知った。
フリーソフトを活用した分析方法
フリーソフトがすごい。ここまで出来るのですね。
面白かったです
テキストマイニングが、分析の手法として有用であることが分かりました。
コーディングルールを自分で作って分析できる。
テキスト分析というものに初めてふれてとても勉強になりました。こんなに楽しい授業を受けれたことに感謝します。ありがとうございます。
フリーのソフトでこんなにいろいろなことができるこもに驚きました。 すごくおもしろかったです。
とてもとても勉強になりました。実践につながる企画、内容素晴らしいです。今日の参加で、解析についてもとても親しくなれました。本当にありがとうございました。
まさかフリーのソフトでここまで高度なテキスト解析ができるとは…目からウロコが落ちました。まずは色々と試してみたいと思います。
自由記載の全体像が目で見れることが、目から鱗でした。いつも素晴らしい情報をありがとうございます。
江藤敏治 教授(宮崎県立看護大学)
平成30年2月28日(水)18時〜
【参加者の声】
本日のセミナーで最も印象深かったことはなんですか。感想なども含めてお聞かせください。
講義をきくだけではなく、参加型なので「自分の学び」を持って帰ることができること。
想いを形にする方法を学べました。また。皆さんの想いを聞いて、ハッピーな気持ちになれました。
想いを伝えないと人は動かない
思いを形にする!自分の夢もしっかり実現させたいです。
とても良かったです。元気が出ました!思いがあることが大事!忘れずに事業に向き合います!
何を言うかではなく、誰が言うかが重要。まずは走り出すがなかなかできない。来年はとりあえず走り出すことから始めたい。
健幸という言葉がすごく好きだなあと思いました。わたしの想いを実現するために、なにができるかより具体的にしていくためのエビデンスを得て、活動できるようにしていきたいなあと改めて思いました。
想いがこもっていない言葉や施策では、人は動かない。また、想いはあっても伝え方が未熟だと伝わらないと思いました。自分は想いはあっても、まとめ下手、伝え下手だと自覚しています。このスキルを上げていきたいと思います。
データの中から読み取れること、考えられることが多くあると学べたのは感じました。
自分の思いを形にする!やりたい事が相手に響くためには?しっかり考えて業務を行っていかねばと思いました。